田中希実が貫禄4連覇 圧巻の独走劇 世界選手権参加標準には届かずも「今は下に根を伸ばしてる段階」

 1500メートルで優勝した田中希実(撮影・中田匡峻)
 女子1500メートルで優勝した田中希実(撮影・中田匡峻)
 優勝した田中希実
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 「陸上・日本選手権」(2日、ヤンマースタジアム長居)

 女子1500メートル決勝が行われた。東京五輪8位入賞で日本記録保持者の田中希実(23)=ニューバランス=は、4分8秒29(速報値)で4連覇を果たした。世界選手権(8月、ブダペスト)の参加標準記録4分3秒50には届かなかった。

 残り2周から一気に後続を突き放し、そのまま独走。貫禄の圧勝だった。「ラスト400メートルを60秒切りたい気持ちもあったんですけど、世界に通用するロングスパートも披露したかったので残り800メートル、2分5秒ぐらいを目指して走りました。例年よりは速いタイムだったかと思うので、その辺りはうれしい。今は下の方に根を伸ばすというか、しっかりスタミナとスピードをおごらず地道につけている段階。それを今回の日本選手権で実るようにしたい。今日の結果を自信にして、5000メートルのスタミナもあることをみせたい」と、語った。

 今年は1500メートルと5000メートルの2種目にエントリーした。昨年は800メートルを加えた3種目に出場し、800メートルは2位、1500メートルと5000メートルで優勝。世界選手権(オレゴン)にも3種目で出場した。

 しかし、今年は「国内だけでチャレンジするのではなく、世界へチャレンジしたい。世界に通用する走りをしたい」と2種目に絞った理由を説明していた。4日の5000メートルでは、14分57秒00の参加標準記録を突破して3位以内に入れば、世界選手権の代表に内定する。

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