やり投げ・北口榛花 3連覇逃し大号泣「苦しい」「こんな所で負けてどうするんだ」

 6投目を投げ終え、首をかしげる北口榛花(撮影・中田匡峻)
 6投目を投じる北口榛花(撮影・中田匡峻)
 決勝で1投目を終え笑顔を見せる北口榛花
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 「陸上・日本選手権」(2日、ヤンマースタジアム長居)

 世界選手権(8月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねて行われた。女子やり投げ決勝は昨夏の世界選手権銅メダリストで、日本記録保持者の北口榛花(25)=JAL=が59メートル92の2位でまさかの3連覇を逃した。世界選手権代表には既に内定している。

 1投目で59メートル92を出して首位に立ったが、その後は記録を伸ばせず。斉藤真理菜(スズキ)に61メートル14で逆転される悔しい結果となった。

 試合後は「ずっと日本人には負けちゃいけないと言われ続けて、ようやく勝てるようになったのにまた負けてしまったのがすごく悔しい」と大号泣。世界選手権の銅メダリストとして、「こんな所で負けてどうするんだという気持ちが強い」と終始暗い表情だった。

 実は、2週間前のセイコーゴールデングランプリで「タイミングがずれた」と、今大会までの間に修正に務めていた。指導を受けるチェコ人コーチからは「見た目がよくなっている」と褒められていたものの、「見た目はいいのに距離につながっていないのが気にくわなかった」とずっと悩んでいたという。

 「不安な状態」で挑んだ日本最高峰の舞台では、「後から崩れてしまった」と逆転負けを喫した。「(理想で)投げられないのがちょっと苦しいです」と吐露し、「ちょっとどうしたらいいか分からなくなっているような感じです」と涙ながらに告白した。

 ただ、「この結果はしっかり受け止めないといけない」とも言い聞かせた。今後はヨーロッパ遠征に向かい、世界選手権に備える。「世界のトップの選手と戦いながら、自分のものをしっかり見つけていきたい。世界選手権では去年の成績を超えたいですし、世界のレベルも今年は上がってくるので、波にしっかりのりきれるようにしたい」。苦しい時期を乗り越え、再び世界の舞台で活躍する日を思い描いた。

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