元横綱鶴竜親方が断髪式「涙が出ちゃいました」 長女からの手紙「お父さんのおなかが温かくて好きだった」

 2021年の大相撲春場所で現役を引退した元横綱の鶴竜親方(37)の引退相撲が3日、東京・両国国技館で行われた。断髪式には、元横綱朝青龍、元横綱日馬富士、元横綱白鵬の宮城野親方ら約380人が参加。鶴竜親方は、父・マンガラジャラブさんからはさみを入れられると、あふれる涙を何度も拭い、師匠の陸奥親方(元大関霧島)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)を切り落とされた。

 コロナ禍もあり、引退から2年後の断髪式。長男のアマルバヤスガランくんと取った最後の相撲では押し出され、長女のアニルランちゃんから「お父さんのおなかが温かくて好きだった」と感謝の手紙を読まれると、目を潤ませた。「お父さんとか、いろんな人の言葉を聞くと涙が出ちゃいました」と感傷もありながら「これでやっと親方と言われて納得できるかな」とホッとした様子を見せた。

 最後の土俵入りでは力強い雲竜型を披露。新大関となって太刀持ちを務めた弟弟子の霧島には「すごくうれしい。本当にありがたい」と目を細めた。

 まげを落とした感想を問われ「スースーして、20年ぶりに風が入ってきた感じ」と笑顔。整髪を終えると、カールさせた前髪を上げた爽やかなニューヘアであいさつに立ち「一日も早く協会の看板を背負っていく力士たちを育てていきたい」とファンに決意表明した。

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