元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏（４２）が３日、東京・両国国技館で行われた元横綱の鶴竜親方（３７）の断髪式に出席した。名前がアナウンスされると館内は大歓声。金髪にあごひげをたくわえた姿で登場してはさみを入れ、引き揚げる際には両手を上げて再び館内を沸かせた。

　久々となる国技館の土俵に「うれしかったね」と笑顔。鶴竜親方には直接招待状を手渡されたことを明かし「ちゃんとモンゴルにあいさつに来てくれた。よくできているなと思いました。いい親方になると思います」と実直な人柄を称賛した。土俵入りは同じ雲竜型。「自分の次はみんな不知火型で、近い感じがした。真面目さがあって、頂点までいったのは本人の努力。素晴らしい活躍をしたと思います」とねぎらった。

　現在の体重は１３８キロだといい「体を鍛えながらダイエットしてね。モンゴルの大草原でマウンテンバイクに乗っているのが一番気持ちいい」と近況を説明。「（ハードな）トレーニングをやったら背中をつっちゃって。年だよ」と明かして苦笑した。

　名古屋場所で大関とりに挑むおいの豊昇龍については「いい相撲をとっている。安定してきたと思う。特に（夏場所で霧馬山に勝った）千秋楽の相撲なんかはいい感じだった。持っているものを磨いていけばいいんじゃないかな。ケガのことを言わないのは、少しずつ根性を見せ始めているんじゃないかな」と評価。「（課題を）一番わかっているのは本人だと思いますよ。今はほめるべき」と思いやった。