田中希実が5000m連覇「勝ちを意識したレースになった」1500mとの2冠も世界選手権参加標準記録には届かず
「陸上・日本選手権」(4日、ヤンマースタジアム長居)
女子5000メートルが行われ、東京五輪代表の田中希実(23)=ニューバランス=が15分10秒63で2年連続3度目の優勝を飾った。
田中は中盤から一気に独走。ラスト1周でさらにギアを上げ、世界選手権(8月、ブダペスト)の参加標準記録(14分57秒00)を突破を目指したが、届かなかった。「ラスト1周でさらに足が動くように考えながらのレースをした。最初から自分1人で標準を狙っていく自信がなかったので、こういうレース展開になった。勝ち切れたことはよかった。今回は5000メートルについては勝ちを意識したレースになった。自分1人でも最初から押していけるような力を。また強くなって戻って来たい」と、振り返った。
田中は、3日の1500メートルでは、4分8秒29で4連覇を果たした。世界選手権の参加標準記録4分3秒50は切れなかったが、800メートルからギアを上げ、2位に10秒近い差をつけ圧勝した。