加藤組まさか失格敗退 相手コートに打った球がボールガールに直撃→危険行為とみなされる
「テニス・全仏オープン」(4日、パリ・ローランギャロス)
ダブルス3回戦で女子の第16シード、加藤未唯(ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組がマリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組と対戦し、6-7、3-1で迎えた第5ゲーム途中に失格となり、敗退した。加藤がポイント間に相手コート側に打った球がボールガールを直撃。主催者によると故意ではなかったが、危険な行為とみなされた。ボールガールは頭痛が出たという。
ショッキングな結末になった。女子ダブルスの加藤、スーチャディ組は調子を上げてきた第2セット途中、加藤が球を送ろうと相手コート側に打つと、ボールガールに直撃。ボールガールは涙が止まらずに退場した。
加藤は大会関係者に対し「ボールを送っただけ」と故意ではないと説明。失格になると、スーチャディに肩を抱えられ、人目をはばからず号泣した。
第1セットをタイブレークの末に落とした後、第2セットは3-1とリード。第5ゲームでは微妙な判定でポイントを失った場面で、加藤とスーチャディは主審に猛抗議した。その後、同じゲーム中に失格となった。
四大大会のルールブックによると、プレー中以外では意図的でなくても危険な球を打つと罰則の対象になる。混合を含めたダブルスで好調だった加藤に、思わぬ落とし穴が待っていた。