失格の加藤未唯 四大大会側に提訴 運営責任者「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」

 「テニス・全仏オープン」(5日、パリ)

 加藤未唯(28)=ザイマックス=が、4日に行われた女子ダブルス3回戦で失格になったことを不服とし、四大大会側に提訴したことを明らかにした。5日にティム・プッツ(ドイツ)との混合ダブルスでストレート勝ちし、4強入りを決めた際に記者会見し、失格理由になった「危険な行為」には該当しないなどと主張した。男子シングルス4回戦で第27シードの西岡良仁(ミキハウス)は世界ランク49位のトマスマルティン・エチェベリ(アルゼンチン)にストレート負けし、自身初の四大大会8強はならなかった。

 問題の試合では第2セット途中、ポイント間に相手コート側に送った球がボールガールを直撃。失格となったが、加藤は強い球を当てたわけではないとの認識で、大会運営責任者に動画確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたという。

 一度は警告を言い渡されながらも対戦相手が主審に抗議した後、判定が変わった点にも不満を示し「納得がいっていない状況」と語った。会見では涙を流し、中座。行為自体については「故意でないにしても彼女に当たったのは事実だった。それだけは謝りたかった」とした。

 混合ダブルスでは「加藤」コールも起きた中、得意とするボレーもさえ渡った加藤。プッツに「すごく助けてくれて、心地よくプレーをさせてくれた」と感謝を忘れなかった。

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