加藤未唯&ティム・プッツ組がストレートで決勝進出 女子ダブルスでの失格騒動も影響なし
「テニス・全仏オープン」(7日、パリ)
混合ダブルス準決勝で加藤未唯(28)=ザイマックス、ティム・プッツ(ドイツ)組が、アルディラ・スーチャディ(インドネシア)マトウェ・ミドルコープ(オランダ)組に7-5、6-0でストレート勝ちし、決勝に進出した。同種目では前回大会で柴原瑛菜(橋本総業)が、オランダ選手とのペアで優勝している。
最後は加藤が鮮やかなボレーでけりをつけるとパートナー、プッツと抱き合った。失格になった女子ダブルスの騒動が収まらない中、加藤は混合ダブルスで決勝に勝ち上がった。
今大会の女子ダブルスで組んでいたスーチャディのペアを相手にした。接戦になった第1セットで加藤は得意のボレーや鋭いスマッシュなどで貢献。第2セットは相性抜群のプッツとの連係が一層さえ、1ゲームも落とさなかった。
加藤が打った球がボールガールに直撃して失格となった女子ダブルスを巡っては、主審がいったん出した警告に抗議したことで批判を受けた対戦相手が反論している。一方でプロ選手協会は「不当な判定」と加藤擁護の声明を出した。いまだ渦中にあるものの、試合ではコート外の雑音の影響を感じさせない勝ちっぷり。昨年の柴原に続く2年連続の日本選手としての頂点が、いよいよ目前に迫ってきた。