五十嵐カノアが24年パリ五輪代表に内定!「ノープレッシャーでエンジョイした」 東京五輪は銀に涙 雪辱の舞台へ「金メダルが目標」
「サーフィン・ワールドゲームズ」(7日、エルサルバドル)
24年パリ五輪予選として行われ、東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア(25)=木下グループ=がパリ五輪代表に内定し、2大会連続の五輪出場を決めた。来年2月のWG(プエルトリコ)に出場することが条件で、日本連盟は代表権を獲得した選手を派遣する意向を示している。
今大会のアジア最上位がパリ五輪切符を獲得する決まり。前回大会優勝の五十嵐は6回戦まで全て1位で通過し、7日の7回戦に進出していた。6日までに稲葉玲王(26)以外の全てのアジア勢が敗退。7日に稲葉が敗者復活11回戦を4位で敗退したため、五十嵐の五輪切符獲得が決まった。五十嵐は決勝に進出したが、最終順位は4位で、2連覇は逃した。
五十嵐は同日のオンライン会見で「一番うれしかったのは昨日(6日に日本勢がパリ五輪切符を獲得することが決まった時)。玲王にとっても自分にとっても同じうれしさ。今日(7日)はノープレッシャーでエンジョイして。ファイナルまで行って(4位の)メダルもとれて今日はいい日だった」と喜んだ。
女子では5日に松田詩野(20)がアジア最上位を確定させ、全競技を通じて日本勢第1号のパリ五輪代表に内定していた。男女ともに五輪切符を獲得する快挙となった。五十嵐は第2号となった。
競技の初代金メダリストを目指した東京五輪は決勝で敗れ、銀メダル。海の中で悔し涙を流した。「本当に東京オリンピックはすごい経験だった。また同じ経験ができること、またオリンピックに行けるのはアスリートとしてはトップの気持ち」とかみしめつつ、「銀メダルはすごく悔しかった。(パリ五輪で)金メダル取ることが目標で、今回のイベント(で内定したこと)で近づいた」と感慨深げだ。
日本サーフィン界のエースは「一杯日本人もクオリファイ(資格を得て出場)すると思う。そのままビルドアップする(作り上げる)ことで、このまま練習をして、日本の力でみんなで一緒にフランスに行って、次オリンピック頑張りたいと思います」と意気込んだ。