沢松奈生子さん テニス界の人種差別「20年前は感じたことある」ルール変更やキツい日程 加藤未唯の失格騒動で
テレビ朝日の玉川徹氏が8日、「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演。テニス・全仏オープン(パリ)の女子ダブルス3回戦で、加藤未唯選手がコートに落ちていたボールを返球した際、ボールパーソンに直撃し、危険行為として失格となった問題で、人種差別によるものではないのかという主旨の質問をした。
番組では騒動を特集。元女子テニスプレーヤーの沢松奈生子さんが「相手ペアは率直に言って見苦しい」「一方で特別に珍しいことではない」と指摘するなどした。
玉川氏は「(ボールパーソン)は血が出ていると(相手ペアが)言っているが、近くで見ている映像で、血が出ていないなんて分かるのに、そんな言い方をしているのがひっかかる」と話した。
さらに「審判側の問題。1回目は警告とジャッジしている。なのに主催者側が出て、ひっくり返している。何なんですかね。審判が最も権限があるんじゃないんですか?」と沢松さんに問うた。
玉川氏はこのテーマの最後に再び、「なんで、主審が故意じゃないと判断したのに主催者側が抗議によって覆したというのは、もしかしてですけど、人種的な部分というのはあったりしないんですか?すごい気になる」と沢松さんに質問した。
1995年には女子シングルスで全豪オープン8強したこともある日本テニス界のレジェンドは、「人種的な問題は20年前、私たちがやっていたころは正直、感じたことはあります。元々テニスというスポーツは白人社会で始まったスポーツで、アジア系の選手が台頭してくるとルールが変わったり、キツい日程を組まれたりとかあった。でも、今は我々の時代とは変わってきている」と実情を説明した。
その上で「今回のことが、それにあてはまるかどうかは分からない」とした。