パリ五輪内定第1号のサーフィン松田詩野が帰国 開催地・タヒチは難所で“移住”も視野「長くいれたら一番いい」
サーフィン女子で24年パリ五輪予選のワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、エルサルバドル)でアジア最上位の13位となり、全競技を通じて日本勢第1号のパリ五輪代表に内定した松田詩野(20)が9日、羽田空港に帰国した。「改めて目標を達成できてうれしい気持ちです」と充実の表情で、「インスタで200件以上コメントが来た」と反響の大きさに照れ笑いした。
東京五輪代表選考では、有利な状況にいながら最終選考会となった21年WG(エルサルバドル)で出場権を逃す結果となった。「過去の悔しさを超えられたのでうれしかったです」と喜び、「(代表が)決まった時はチームのみんなとハグして、ちょっと泣きました」と明かした。帰国し「1回日本食、おすしとかを食べて。時差ボケもあると思うのでゆっくりして、またサーフィンしたいです」と思い描いた。
パリ五輪開催地のタヒチのチョープーは世界有数の危険な波。未経験の松田にとって、「恐怖心ももちろんある」が、「どれだけ限界を超えて、また今の自分を超えられるか」。7月にはタヒチで合宿を予定している。「家を借りて長くいれたら一番いい。その選択も考えながら、たくさん回数を重ねたいです」と“移住”も視野に、準備を進める。
東京五輪では女子で都筑有夢路(木下グループ)が銅メダル、男子は五十嵐カノア(木下グループ)が銀メダルを獲得して話題になった。松田は、パリ五輪に向けて「改めてメダルを取れたらもっと自分も成長できると思うし、注目もしてもらえると思う」と見据える。初の夢舞台へ「タヒチでサーフィンをすることを楽しみながら結果もついてくるのが理想」と意気込んだ。