柔道金メダルの阿部兄妹が感激!念願の“冠イベント”実現で地元凱旋 一二三「感動した」詩「夢与える存在に」
21年の東京五輪で兄妹金メダルに輝いた柔道男子66キロ級の阿部一二三(25)と女子52キロ級の阿部詩(22)=ともにパーク24=が10日、兵庫県姫路市でイベント「ABE CUP」を開催した。第1日は柔道教室が開かれ、県内の道場に通う小学生283人が参加。それぞれが得意技のコツなどを伝授したが、児童は目を輝かせながら体を動かし、一二三は「元気すぎるほど元気で、パワーをもらった」と笑顔で語った。
このイベントは日本オリンピック委員会(JOC)が主催するシンボルアスリート活動の一環で、阿部兄妹が昨秋ごろから「2人で何かできたらいいね」と温めていた企画が地元兵庫で形になった。
現役金メダリストとして、柔道少年たちと触れ合う機会をつくりたかったという一二三は念願の“冠イベント”実現に「現役中に開けてまずは良かった。(出身地の)兵庫県でやりたい思いがあったのでうれしい。自分の大会だが、感動した」と万感の様子。詩も「高校生まではこの会場で試合していたので感慨深い。子どもたちに夢を与えられる存在になれたのかなと感慨がある反面、もっと頑張らないと。(パリ五輪の金メダルを)持って帰ってくると約束したので、持って帰ってきます」と襟を正した。
第2日には同会場で小学生の大会として行われる。この冠大会を通して競技普及などを図っていく考えで、詩は「何年、何十年と続く大会にしたい」と青写真を描いた。