杉原愛子 1年ぶり“復帰戦”で優勝!「自分でも驚いとる」現在はコーチで活躍も「二刀流の現実化もできた」
「体操・全日本種目別選手権」(11日、代々木第一体育館)
体操女子の16年リオ、21年東京五輪代表で、22年大会以来の“復帰戦”となった杉原愛子(23)=武庫川女子大=が床運動決勝に出場し、13・400点で2年ぶり2度目の優勝を果たした。「めっちゃ自分でも驚いとって。自信を持ってやれた。全然緊張せえへんくて楽しかった」と笑顔だった。
杉原は予選を12・966点の3位で11日の決勝に進出した。「メダルを狙えたら」と挑んだ決勝では、有名なスパイ映画のテーマ曲とNissy(西島隆弘)の曲を合わせた「007&NA」をノリノリで舞った。出来栄えを示すEスコアは8人の演技者の中で唯一の8点台となる8・2点をマークするなど貫禄も見せた。
参考にした人を聞かれると、「そんなん聞いちゃいます?」と笑いながら「もちろん大好きなNissyを参考にしてやらせてもらっています」と説明。「ライブをするにもファンの目線でやっていて、憧れも尊敬もある」といい、今大会も演技中に手拍子を呼びかけるなど、観客を楽しませていた。
現在はコーチ、審判、リポーター、エキシビション出場など多方面で活躍。「一番は体操の普及活動で、体操を野球、サッカーみたいにメジャースポーツにしたい」という。「二刀流の現実化もできたんちゃうかな」と収穫も大きい。今後は9月に全日本シニア選手権に出場予定。「次は4種目、個人総合でまた戻れるようにやっていけたら」と意気込んだ。