阿部詩「危機感感じた」小学生の豪快技に最大級賛辞 阿部兄妹“冠大会”で熱視線 直筆サイン600枚手渡しも

 冠イベント「ABE CUP」の参加児童と記念撮影を行う阿部一二三(中央左)と阿部詩(同右)
 冠イベント「ABE CUP」の決勝を観戦し、小学生の技に驚く阿部一二三(左)と阿部詩
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 21年夏の東京五輪で兄妹金メダルに輝いた柔道の阿部一二三(25)、阿部詩(22)=ともにパーク24=が11日、姫路市の兵庫県立武道館でJOC主催の冠イベント「ABE CUP」を開催した。最終日は小学6年生の大会が行われ、31都道府県から274人が参加。一二三は「子どもたちが頑張る姿、楽しんでいる姿を見ると、僕自身もっともっと今まで以上に頑張ろうという気持ちになれた。開催できて良かった」と実感を込めた。

 ABE CUPならではの配慮もあった。子どもの過剰な減量を避けるため、男子5階級、女子3階級と小学生大会としては多い階級を設定。また、大人の口汚いヤジが問題化することもあるため、コーチボックスを設けず、試合フロアには選手しか入れないなどの工夫もなされた。

 2人の出身道場「兵庫少年こだま会」の高田幸博監督を大会実行委員長に迎えるなど、地元関係者のサポートもあって無事盛況に終わった。一二三は「開催できて良かった。大会をするにあたって協力してくれた人に恩返ししたい。改めて、パリ五輪で金メダルを取りたい思いがまた増した。プラスの気持ちになった」とうなずいた。

 女子中量級で優勝した小学6年の伊藤彩藍さん(奥びわ湖SC)は「こんな大きな試合で優勝できると思ってなかった。これからも柔道を続けていきたい」と声を弾ませ、プレゼンターとして“ABE CUP”を贈呈した詩は「最後の決勝の大外刈りがうまくて、(将来的に自分の背中を)追いかけられたらどうしよう…と危機感を感じました」と、最大級の賛辞を送った。

 前日の柔道教室に続き、参加者とボランティア全員に直筆サイン色紙を手渡した。2日間で約600枚もの数となったが、発案した一二三は約1時間でかき上げたといい「来てくれた人に喜んでもらい、満足して帰ってほしいのが1番だったので、何枚でも書きますと言った。やって良かった」と満足げ。「これをきっかけに第2回、第3回とやっていって、将来海外とかでもできればいい。まだまだダメな部分や課題は出たと思うので、改善しながら、よりいい大会にしていきたい」と青写真を描いた。

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