夏場所十両Vの豪ノ山が中大表敬訪問 戦いたい相手は同郷の宇良「小さい頃から知っているので」
大相撲夏場所で十両優勝を果たし、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)での新入幕が確実となっている東十両筆頭の豪ノ山(武隈)が12日、都内にある母校・中大を表敬訪問した。
師匠の武隈親方(元大関豪栄道)とともに大村雅彦理事長らにあいさつし、「先場所の内容や、上を目指してほしいという声をかけていただいた。中央大学の名前を有名にできるように上を目指していければ」と決意を込めた。
埼玉栄高から中大法学部法律学科に進学し、4年時には相撲部主将を務めた。初土俵は21年春場所。先場所は14勝1敗の好成績を残し、優勝決定戦で“令和の怪物”落合(宮城野)を下して、初の十両Vを飾った。武隈親方は「自分の形を確立しつつある。大阪(春)場所ぐらいから勝つコツというか、自分が一番力が出る相撲が増えてきた。自信がついたんじゃないかと」。豪ノ山も「自分の相撲が取れている番数が多くて、それが結果につながっていたのが出た場所だった」とうなずいた。
幕内では埼玉栄高や中大の先輩、後輩、また同じ大阪府寝屋川市出身の宇良(木瀬)らが、しのぎをけずる。新入幕となった際に戦いたい相手を問われると、豪ノ山は「埼玉栄の後輩先輩が多くいる。そういう人たちと戦えるのは楽しみ。(宇良関は)小さい頃から知っているので、本場所で当たることになればうれしい」と胸を躍らせた。
「前に出る押す力は幕内で通用する。早く上位で取らせてあげられるようにしたい」と師匠。今後の稽古では、持ち味の馬力を生かした押し相撲にさらに磨きをかける方針だ。来場所に向けて豪ノ山は「まずは勝ち越せるように。一番一番集中すれば星はついてくる。部屋ができたばかりで力士は少ないですけど、自分はどんどん上を目指したい」と力を込めた。