錦織圭 2年ぶり復帰星 復活への確かな一歩「ほめてあげたい」 主戦場のツアー大会、四大大会も目標に

 「テニス・カリビアン・オープン」(13日、米自治領プエルトリコ)

 錦織圭(33)=ユニクロ=がシングルス1回戦で故障による長期離脱から復帰し、世界ランキング333位のクリスチャン・ラングモ(米国)に6-2、6-4で快勝した。2021年10月以来の試合となった錦織は、序盤から安定したショットを繰り出し、流れに乗った。大会主催者によると2回戦は15日(日本時間16日)の予定で、世界258位のミッチェル・クルーガー(米国)と対戦する。

 常設の観客席がない下部ツアーのコートで、錦織は復活への確かな一歩を踏み出した。一昨年10月以来となった試合でストレート勝ちを収め「1試合を勝つのに、3、4大会かかるのかなと想定していた。体はかなり重かったけど、何とか勝ててうれしかった」と笑顔で声援に応えた。

 手術した影響を感じさせない動きだった。豊富な運動量でショットを拾い、ネットプレーからポイントにつなげる熟練の読みも光った。「やりやすかった」と格下を翻弄(ほんろう)した。

 かつての世界4位にとっても復帰戦は大きな関門だった。「めちゃめちゃ緊張した。体はフレッシュなはずなのに足が重かったり…」。自身の好調時の動画を見て「イメージトレーニングをしっかりやって入った」と万全の準備をして臨んだという。

 第一目標としていた復帰後の1勝をクリアし、かつて主戦場としたツアー大会、その先の四大大会を目指す戦いが始まる。「1戦目なのであまり辛口になりすぎず、(自分を)ほめてあげたいと思う」とまずは久々に手にした勝利の余韻に浸った。

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