レスリング 階級上げた東京五輪女王・川井友香子が3連勝「一番下っ端から」裸一貫で首位突破 Vならパリ五輪へ望み

 小林久美(左)からポイントを奪う川井友香子(撮影・吉澤敬太)
 試合前、スマホを見ながら姉の金城梨紗子(右)の話を聞く川井友香子(撮影・吉澤敬太)
 森川美和(左)と対戦する川井友香子(撮影・吉澤敬太)
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 「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(15日、東京体育館)

 世界選手権(9月、ベオグラード)代表選考会を兼ねて行われた。女子68キロ級の1次リーグが行われ、東京五輪62キロ級金メダリストで階級を上げて挑戦した川井友香子(25)=サントリービバレッジソリューション=は、3勝0敗でB組を首位突破。16日の決勝トーナメントに進出し、準決勝はA組2位の古市雅子(自衛隊)と対戦する。

 川井は、1次選考会となった昨年12月の全日本選手権では62キロ級に出場していたが、大会を制した元木咲良(育英大)に敗れて3位。腰痛にも苦しんでおり、パリ五輪出場へ厳しい状況だが、「今回はパリ五輪へのラストチャンスが懸かっていたので、自分の力を思い切り出しきれる階級にしたいと。68キロ級では何の成績もないし、一番下っ端から出よう」と裸一貫の覚悟で階級アップを決めた。

 増量はせず、体重63キロのままで臨んだが、2戦目には65キロ級世界女王の森川美和(ALSOK)を破るなど3連勝。「(自分より)重い相手ばかりだが、全勝できるとは思ってなかったので、自分頑張っているなと思った」と胸を張った。

 決勝に向けても、全日本選手権覇者の石井亜海(育英大)ら強豪が待ち受ける。今大会優勝した上で、7月の世界選手権代表決定プレーオフも制すればパリ五輪への道が開けるが、裸一貫の五輪女王は「(金メダルは)過去の結果であって、68キロ級には何も関係ない」と言い切り、「私は下の階級からのチャレンジャーなので、まずは自分の力を出しきることを第一に、残りの2試合を頑張りたい」と力を込めた。

 ◆レスリングのパリ五輪への道 昨年12月の全日本選手権覇者は、6月の明治杯も優勝すれば同9月の世界選手権(ベオグラード)代表となり、2大会で優勝者が異なる場合は代表決定プレーオフ(7月)を実施する。世界選手権でメダルを獲得すれば、パリ五輪代表に決まる。

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