卓球 早田が快勝発進「世界選手権よりも1つレベルが上がったと感じる」伊藤美誠も準々決勝へ

 「卓球・Tリーグ」(17日、東洋大赤羽台キャンパス)

 24年パリ五輪代表選考ポイント対象大会を兼ねて行われた。女子シングルス2回戦では、5月の世界選手権銅メダルの早田ひな(22)=日本生命=が、横井咲桜(19)を4-1で退け、準々決勝に進んだ。21年東京五輪代表の伊藤美誠(22)=スターツ=、同代表の平野美宇(木下グループ)らもそれぞれ初戦を突破した。

 早田は第2ゲームこそ落としたものの、その後は11-9、11-3、11-5と3連続でゲームを奪って快勝。5月に行われた「全農カップ・トップ32平塚大会」で横井に4-3と辛勝してから、再戦を熱望していたといい「巻き込みのサーブがうまい選手。それに対してどういったレシーブを打つのか、長いラリーになった時にどうするのかが課題だった。その課題を自分のものにする練習をしてきた。世界選手権よりも1つレベルが上がったと感じる」と充実の汗を拭った。

 世界選手権の準々決勝では世界3位の王芸迪(中国)を破り、自身初の銅メダルを獲得。凱旋(がいせん)試合でプレッシャーもかかる大会となるが、早田は「歴史を変えたことはうれしいけど、メダルを取った肩書は忘れている。世界選手権が終わったとスパンと切っている」と気持ちの揺れは一切なし。「Tリーグの個人戦に勝ちにきている。勝つために練習してきたことをどう出せるかに集中している」と、パリ五輪選考ポイントがかかる目の前の一戦を見据えた。

 伊藤は出雲美空(21)に2-1と先行される場面もあったが、冷静に試合を進め、最後は14-12とジュースまでもつれ込んだゲームを取りきった。7割の回復状態だという腰と左臀部(でんぶ)の故障を抱えた中で白星を挙げ「調子がいいわけではないけど、とにかく粘ってこの1戦勝ちたいなと思っていた。2-2ぐらいから自分のペースになってきた」とホッとした表情を見せた。24年パリ五輪選考レースは現在3番手。五輪出場圏内2位の平野とは11・5点差。今大会で優勝者に与えられる50点を狙う。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位(5月29日時点)

(1)早田ひな=467・5点

(2)平野美宇=247点

(3)伊藤美誠=235・5点

(4)木原美悠=222点

(5)長崎美柚=178点

(6)佐藤瞳=175点

(7)張本美和=160・5点

(8)芝田沙季=137点

※今大会のポイント配分…1位=50、2位=40点、3位=30点、4位=20点、5~8位=10点、ベスト16=6点、ベスト24=2

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