錦織圭 ストレー倒で決勝進出 予想を上回る4勝目に「自分でも笑えてくる」
「テニス・カリビアン・オープン」(17日、米自治領プエルトリコ)
男子テニスの錦織圭(33)=ユニクロ=が17日、米自治領プエルトリコのパルマスデルマールで行われた下部ツアー大会、カリビアン・オープンのシングルス準決勝で世界ランキング423位のグスタボ・エイデ(ブラジル)に6-4、6-2でストレート勝ちした。決勝は18日(日本時間19日)で、世界ランク1118位の19歳マイケル・ゼン(米国)が相手となる。錦織は今大会が2021年10月以来の復帰戦。
1勝を目標に臨んだ大会で、錦織は自身の予想を上回る4勝目を挙げた。優勝が目前となり「自分でも笑えてくる。率直にうれしい」と笑顔いっぱい。試合をこなすたびにショットの精度はさえ「勝ってくると自分への期待感も自然と増してくる」と胸を張った。
ミスで感情を表に出す相手とは対照的に、淡々とストローク戦を続けた。警戒していたドロップショットにも鋭いダッシュで対処。3日連続の試合でも運動量は落ちなかった。
下部ツアーの今大会では、4試合中3試合がストレート勝ちと格の違いを見せつけている。ただ、決勝の相手は昨年のウィンブルドン・ジュニア選手権で準優勝した19歳のホープ。「ストロークがきっちりしている、いい選手。思い切り戦いたい」と慢心はなかった。