ドルーリー朱瑛里の強さの秘密は「肘の引き」 増田明美さん「日本の宝だから大事に」2冠とも自己ベストで全国高校総体へ

 「中国高校総体・陸上」(18日、シティライトスタジアム)

 女子1500メートルを自己ベストの中国高校記録(4分16秒76)で制したドルーリー朱瑛里(15)=津山=が、800メートル決勝でも自己記録を0・75秒更新する2分8秒72で優勝。15年世界選手権(北京)1万メートル代表の小原怜(興譲館)以来、16年ぶり3人目となるこの種目での2冠を1年生で獲得し、2種目で全国高校総体(8月2~6日、札幌)への出場を決めた。

 今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝では17人抜きの区間新記録をマーク。今春高校生になった未完の大器にはこの日、元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美さんが取材に訪れた。

 スタンドで観戦した増田さんは「都道府県(駅伝)の時はやや堅かったけど、その時より走りが柔らかくなっている。長い距離が踏めているのでしょう」と成長を確認。スタートから先頭に立ち、ラストスパートで差を広げた積極的なレース展開も「駆け引きせず、強気なところがすばらしい」と話した。

 また「(小学生の時に)100メートルをやっていたので、腕振りで肘がしっかり引ける」と、ストライドの大きな力強い走りの鍵が「肘の引き」にあると分析。「私が“天才少女”と呼ばれた頃にも、すごく腕振りを練習したもの。でも彼女はすでにそれができている」と舌を巻いた。

 「いい練習ができていると思う」と充実ぶりを目の当たりにした一方で、自身と同様に急激に脚光を浴びた15歳に気づかいも。「日本の宝だから大事に守っていかないといけないですよね」と慎重に話していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス