車いすテニス男子で四大大会とパラリンピックの全てで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成するなど第一人者として活躍し、今年１月に現役引退した国枝慎吾さん（３９）が２０日、都内で行われた米山稔賞の表彰式に出席し、「１６年リオパラリンピックで肘のけがで大挫折を味わって先が見えない状況の時に、高反発なラケットで肘に負担の掛からないものを提供してくださった。１月に引退しましたけど、車いすテニス、ヨネックス様にまだまだ恩返しをしたいと思っている」と喜びを語った。

　同じテニス界では錦織圭（ユニクロ）が、故障による１年８カ月の離脱を乗り越え、下部ツアー大会・カリビアン・オープンで復活優勝を果たした。国枝さんは「僕自身も錦織選手のファンでもある。彼のテニスはやっぱり楽しいなというのが第一印象。多彩さはやっぱり唯一無二の選手。今回の復帰戦でまた彼を応援する楽しみがこれから先に増えた。けがを乗り越えることは本当に大変なこと。僕自身もけがをしてその大変さは本当に分かる」と賛辞を贈った。