車いすテニス男子で全仏オープンを史上最年少の１７歳１カ月２日で制し、最新の世界ランクで史上最年少１位になった小田凱人（ときと）＝東海理化＝が２０日、羽田空港に帰国し記者会見を行った。

　マイクを握ると「世界ランキング１位の小田凱人です」と楽しげにあいさつ。「言いたくて」と栄誉を誇った。６２人の報道陣、１２台のカメラが詰めかけ、当初の予定よりも倍の大きさの会場に変更されるほどの反響ぶり。「帰国した時点で度肝を抜かれた。それだけ大きいことをできたのかな」と目を細めた。

　憧れの先輩・国枝慎吾さんの後を継ぐ存在としても注目を浴び、「相当プレッシャーはあります」。一方で「“ネクスト・シンゴ”と海外でも言われる。うれしいんですけど“小田凱人”として見てほしいし、それだけの力が僕にはあると思う」と燃えている。

　直近には７月のウィンブルドン選手権、来夏には全仏と同会場でパリパラリンピックがある。新鋭は「どこまでいけるか楽しみ」と目を輝かせた。