陸奥親方に報酬減額処分20%×3カ月 弟子の暴力行為で 事業部長も辞任
日本相撲協会は23日、都内で臨時理事会を開き、5月に発覚した陸奥部屋の幕下以下力士による暴力行為についての処分を決めた。監督責任を問われた師匠の陸奥親方(元大関霧島)は、報酬減額(20%×3カ月)の処分となった。
危機管理委員会の調査によると、昨年末から今年1月にかけて、幕下力士1人が弟弟子1人に対し、拳でほおを殴るなどの暴力を繰り返していたという。陸奥親方は1月上旬に被害者から申告を受け、花籠コンプライアンス部長(元関脇太寿山)に報告。加害者は事実を認め、4月に引退した。
この日の理事会では加害者力士については、引退を認めるものの、引退勧告相当であったことを確認。陸奥親方については、暴力禁止規程の「監督すべき立場にあるのに監督を怠った」との懲罰事由に該当するとして、報酬減額の懲戒処分とした。
陸奥親方は事業部長を辞任し、総合企画部長に就任。芝田山広報部長(元横綱大乃国)が事業部長を兼任する。