加藤未唯の失格騒動 全仏側の「男の子だったら」「5分で泣きやめば」説明に海外メディア、ファン怒り「性差別的」「愚かな主観的基準」
女子テニスの加藤未唯(28)=ザイマックス=が22日、テニスメディア「Clay」のインタビューで、全仏オープン女子ダブルスでの失格騒動について振り返り、審判とスーパーバイザーから、ボールが直撃したのが「男の子だったらよかった」、「ボールガールが15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった。5分後に泣きやんでいたら問題なかった」などと説明されたことを明かしたことを受け、海外メディアが大会側を批判的に報じている。
ユーロスポーツは「控えめに言っても驚きの言葉」と報じ、スポーツ専門サイト「sportskeeda」は「テニスファンはショックを受けている」として、「性差別的」、「男の子だったら泣かないのか」、「愚かで主観的な基準」などの声を紹介した。
加藤はスーチャディ(インドネシア)と組んだ女子ダブルス3回戦で、ブズコワ(チェコ)、ソリベストルモ(スペイン)と対戦。プレーが途切れた際に落ちていたボールを返球したが、これがボールガールに直撃。危険行為として失格となり、賞金とポイントを没収。これを不服として四大大会側に提訴していたが、却下された。
加藤はインタビューの中で、「相手にサーブを打たせるためにボールをボールキッズにパスしただけ」と改めて説明。当初警告だったが、相手ペアの抗議もあり、失格となった際には審判とスーパーバイザーから「男の子だったら大丈夫だったと思う」、「ボールガールが15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった。5分後に泣きやんでいたら問題なかった」、「足や腕だったら大丈夫だった。首だったから」などの言葉があったという。