柔道 阿部兄妹ら4人がパリ五輪代表内定 阿部一二三は丸山とのライバル関係に決着…鈴木桂治監督「心を鬼にした」

 強化委員会後に会見した鈴木桂治監督
 強化委員会後に会見した日本女子の増地克之監督
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 全日本柔道連盟(全柔連)は29日、強化委員会を開き、4階級で24年パリ五輪代表を決めた。男子は66キロ級の阿部一二三(パーク24)のみが内定となり、女子は52キロ級の阿部詩(パーク24)、48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、70キロ級の新添左季(自衛隊)の3人が内定。いずれも5月の世界選手権(ドーハ)で優勝しており、2番手以降のライバルとの差が明確という判断で、五輪開幕1年1カ月前というタイミングでの早期決定となった。

 阿部一二三は東京五輪で金メダルに輝いた後、国内外4大会に出場し全て優勝。さらに、東京五輪からし烈な代表争いを演じてきた元世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)に対しても、5月の世界選手権決勝で撃破するなど直近5連勝。パリ五輪代表争いでも完全決着をつけた形となった。

 都内で会見した日本男子の鈴木桂治監督は「非常にお互いに気持ちのこもった試合を毎回展開してくれる。柔道関係者以外でも知っているような、伝説に残るような試合を展開してくれた2人なので、世界選手権で戦うまではギリギリの戦いを展開していた」と2人のライバル関係を振り返った上で、「われわれが日本代表に求めるのは強さ、勝利。ここは心を鬼にして決めていく、選考していくことが我々の大きな仕事でもある。丸山選手への思いも阿部選手への思いも含めて決断した」と語った。

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