山下会長「2030年は厳しい」 札幌冬季五輪の招致で見解

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は29日、札幌市が招致を目指している冬季五輪について「今の状況下では2030年はなかなか厳しい」との認識を示した。スウェーデンなども30年大会の本格的な招致に乗り出している。

 山下氏は困難な情勢の背景として「国際オリンピック委員会(IOC)は日本の大会運営能力を高く評価しているが、開催都市の支持率を極めて重要視している」と指摘。東京五輪に関わる汚職、談合事件が支持率低下の一因となっている現状から「愚直に信頼回復に向けて一歩一歩取り組むしかない」と話した。

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