バスケ女子 日本6連覇逃す 世界ランク2位の中国に惜敗 林「もっと成長できる」

 「バスケットボール女子・アジア・カップ・決勝、日本71-73中国」(2日、シドニー)

 世界ランキング9位の日本は同2位の中国に71-73で敗れ、6連覇を逃した。日本は51-48で入った第4クオーターの中盤に、3点シュートを3本連続で決められて逆転を許した。その後、林(富士通)が6点を連取して66-66と一時は追い付く粘りを見せたが、一歩及ばなかった。高田(デンソー)がチーム最多の17点を挙げた。

 3大会連続となった中国との頂上決戦。日本は昨年のワールドカップ(W杯)2位の強豪に善戦したが、最終盤に力尽きた。司令塔の山本は涙を拭いながら「最後は守りのところで、コミュニケーションのミスやずれがあった。40分間守り切れなかった」と悔やんだ。

 第2クオーターにベテラン高田らの活躍で9点のリードを奪ったが、後半に入り「守備の強度が下がった」(恩塚監督)と隙を突かれ、一進一退の攻防に。第4クオーターは、ともに米プロWNBA選手の中国の李夢と韓旭に仕事をされ、逆に日本は攻めあぐねる場面が目立った。

 昨年のW杯は1次リーグで敗退したが、今大会はガード陣を中心としたゴール下への鋭い突破など成長の跡も見えた。次の勝負どころは来年2月のパリ五輪世界最終予選。主将の林は「もっともっと成長できるなという思いもある」と前を向いた。

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