ウクライナ出身・ヤブグシシン 基準パス 昨年関大で稽古に励む「家族のために頑張る」

 新弟子検査を終え、師匠の安治川親方(左)と握手するダニーロ・ヤブグシシン 
 【左】関大相撲部員とウクライナ国旗を持つ=22年8月
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 「大相撲名古屋場所」(9日初日・ドルフィンズアリーナ)

 大相撲名古屋場所の新弟子検査が3日、名古屋市内で行われ、ただ一人の受検者でウクライナ出身のダニーロ・ヤブグシシン(19)=安治川部屋=が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。180センチ、125キロでパス。内臓検査の結果を待ち、初日に合格が発表される。興行ビザ取得後の来場所以降に初土俵の予定。

 ヤブグシシンは2019年世界ジュニア選手権中量級で3位に入った。ロシアによる侵攻が始まり、昨年4月に日本へ避難。関大相撲部で稽古に励み、12月から安治川部屋で研修中だった。「本当にうれしい。ずっと大相撲に入りたかった」と喜んだ。

 両親はドイツで暮らし、故郷の西部ビンニツァには大学生の兄がいるという。「家族のために頑張りたい」。合格すれば新十両獅司に次ぎ、ウクライナ出身2人目の力士となる。

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