ラグビー日本代表6-38で完敗 後半は無得点 リーチ「望んでいる結果ではなかった」W杯イヤー初戦
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本6-38オールブラックス・フィフティーン」(8日、秩父宮ラグビー場)
日本代表にとってはW杯イヤーの今季最初の実戦で32点差で敗れた。共同主将のフランカー、リーチ・マイケル(BL東京)は「本当に臨んでいる結果ではなかった。悔しい結果です」と振り返った。
非キャップ対象ではあったものの、この試合に2万2283人が集まった。9月開幕のW杯フランス大会開幕まで2カ月となったタイミングでファンも大きな声援を送った。
試合は正規のニュージーランド代表候補選手らで構成されるオールブラックス・フィフティーン相手でも苦しい展開となった。先発で“代表デビュー”となったフランカー福井翔大(埼玉)が同8分に自陣でジャッカルを決めてピンチを救う好プレーを見せるなど奮闘。21年11月20日のスコットランド戦以来595日ぶりの代表復帰戦となったSO松田力也(埼玉)が前半は2本のPGを成功させるなどしたが、6-11とリードを許し折り返した。
後半にはリザーブから1年ぶり代表復帰の堀江翔太(埼玉)、“代表デビュー”となった長田智希(埼玉)らが投入された。それでも失点を重ねてしまい、ノートライに抑えられ後半は得点も奪えず6-38と完敗した。
日本が初のベスト8に入った2019年W杯日本大会前には2月から日本代表としての合宿を開始しており、前回大会に比べて今回は直前の準備期間が短い。その上、2020年はコロナ禍の影響を受けて活動ができず強化の時間は限られてきた。それでも、ジョセフHCは「受け入れてやるしかない」と覚悟を決め6月から合宿に入った。
W杯1次リーグではイングランド、アルゼンチンといった強豪と同組で格上を破らなければベスト8以上には進めない。限られた時間の中で、この試合では新戦力や復帰組に出番を与えた一戦だったが、チームとしては厳しい結果となった。