ブズコワ、ソリベストルモ組は3回戦進出 加藤未唯の全仏失格騒動で批判の渦中 加藤組敗退で再戦は幻に
「テニス・ウィンブルドン選手権」(10日、ロンドン)
女子2回戦が行われ、マリー・ブズコワ(チェコ)、サラ・ソリベストルモ(スペイン)組は、台湾ペアと対戦し、6-4、6-4で勝利し、3回戦進出を決めた。
同ペアは、6月の全仏オープン女子ダブルスで、日本の加藤未唯(28)=ザイマックス=が返球の際にボールガールにボールを直撃させ、失格となった問題で、失格を促したとして批判にさらされている対戦相手だったペア。大会前にブズコワはチェコメディアに自身の主張を展開。加藤の言動を批判し、インターネット上の自身への批判に対しても反論しており、波紋が広がっていた。お互いに勝ち進めば、準決勝で対戦予定だったが、この日、加藤組が同時間帯に行われた3回戦で敗退し、再戦は幻となった。
◇加藤の全仏オープンでの失格騒動
加藤はスーチャディ(インドネシア)と組んだ女子ダブルス3回戦で、ブズコワ(チェコ)、ソリベストルモ(スペイン)と対戦。プレーが途切れた際に落ちていたボールを返球したが、これがボールガールに直撃。危険行為として失格となり、賞金とポイントを没収。これを不服として四大大会側に提訴していたが、却下された。
加藤はテニス専門メディアのインタビューの中で、「相手にサーブを打たせるためにボールをボールキッズにパスしただけ」と改めて説明。当初警告だったが、相手ペアの抗議もあり、失格となった際には審判とスーパーバイザーから「男の子だったら大丈夫だったと思う」、「ボールガールが15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった。5分後に泣きやんでいたら問題なかった」、「足や腕だったら大丈夫だった。首だったから」などの言葉があったという。