加藤未唯組「悔しい」 物議醸した全仏OPに続き3回戦敗退も「強くなって帰ってきたい」
「テニス・ウィンブルドン選手権」(10日、ロンドン)
女子ダブルス3回戦は全仏オープンで失格になった第13シードの加藤未唯(ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が謝淑薇(台湾)バルボラ・ストリコバ(チェコ)組に5-7、6-7で敗れた。混合ダブルスは第8シードの柴原瑛菜(橋本総業)ジャンジュリエン・ロジェール(オランダ)組が2回戦敗退。シングルス4回戦では男子でノバク・ジョコビッチ(セルビア)カルロス・アルカラス(スペイン)、女子でエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカが勝ち上がり、ベスト8が出そろった。
失格で物議を醸した全仏オープンと同じ3回戦で姿を消し、加藤は「常に劣勢だった。悔しい」と顔をしかめた。
ラリーで後れを取り、勝負どころで粘れなかった。第1セットは5-6からブレークを許し、第2セットはタイブレークの末に落とした。相手ペアは前衛の加藤の頭を越すロブショットを多用。後衛のスーチャディがショットを返せない場面が目立った。
全仏では女子ダブルスの失格で失意を、混合ダブルスの初優勝で歓喜を味わった。その約1カ月後に臨んだ今大会を終えた。今後は約3カ月ぶりに日本に帰国し、英気を養う。次の四大大会は8月下旬開幕の全米オープンで「芝であれだけ動けたらハードコートならもっと動ける。伸びしろはある。強くなって帰ってきたい」と前向きに話した。