世界水泳 デュエット比嘉もえ、安永真白組がギリギリ12位通過 新採点方法の減点に「何がだめだったか把握できていない」
「アーティスティックスイミング・世界選手権」(14日、マリンメッセ福岡)
新型コロナウイルス感染拡大影響による2度の延期を経て、22年ぶりに国内で行われる水泳の世界選手権が開幕した。デュエットテクニカルルーティン(TR)では安永真白、比嘉もえ組(井村ク)が215・2700点で12位となり、予選通過を決めた。決勝は16日に行われる。
今季から採点基準の透明性を高めるために、採点方法が大幅に変更された。演技する技を1つ1つ細かく専用の用紙に記入し、試合24時間前までに提出。その通りに実施できなければ大幅に減点されるシステムとなった。
従来と比べてアーティスティック(芸術性)より、技の難度が重視される採点方法とあって、難易度を大きく上げた構成で臨んだ安永、比嘉組。ただ今回は演技後半に2つの大幅減点。それを避けるために公式練習直前まで念入りに確かめた種目だっただけに、安永は「何がだめだったか把握できていない。他の種目よりも自信を持って挑んだ種目だったので、正直分からない」と困惑した表情だった。
ただ12人が進める決勝にぎりぎり通過。比嘉は「(減点の)原因をしっかり理解して、次の種目につなげていきたい」と前を向いた。