田沢廉、1万M優勝のアジア選手権から帰国 高温多湿レースに苦戦 1年時の箱根駅伝以来「完走できるかな?とよぎった」
陸上のアジア選手権の1万メートルを29分18秒44で優勝した田沢廉(トヨタ自動車)が15日、羽田空港に帰国した。苦手な高温多湿のタイでの一戦を終え、「非常に苦しいレースだった」と苦笑いで振り返った。
レース後は医務室に運ばれ、30分ほど動くことができなかった。「対策は怠ってなかったけど、5000メートルぐらいから『完走できるかな?』と頭をよぎってしまって。そこから差し込みもきた」と当時の状況を説明。「(満足は)してません。29分台は練習以下のタイム」と肩を落とした。
ここまで追い込まれたのは、箱根駅伝で駒大1年時に3区を走って以来だという。「駅伝は思いましたよ。1年の3区は長すぎて『完走できるかな?』と思ってました」と笑って明かした。
今後に向けては「収穫はあまりない」としながらも、「勝ち切れたのは良かった」。冷静に切り替え、成長を目指す。