世界水泳・AS 佐藤姉弟が混合デュエット日本勢初金メダル 涙の抱擁「表彰台の頂点で君が代。信じられないぐらい嬉しい」
「アーティスティックスイミング・世界選手権」(16日、マリンメッセ福岡)
アーティスティックスイミング(AS)の混合デュエットテクニカルルーティン(TR)決勝が行われた。前回大会2位の佐藤陽太郎、佐藤友花組(ジョイフルアスレティックク)が255・5066点をマークし、同種目で日本勢初の金メダルに輝いた。女子ソロテクニカルルーティンで2連覇した乾友紀子(井村ク)に続き、今大会2つ目の金メダルとなった。
テーマは「ターザン」。荒々しい動物の鳴き声が会場に響き渡り、力強く2人が舞った。陽太郎が支え、友花が水面から華麗に飛び出す。最初のジャンプ技が決まると、大歓声が沸いた。従来より技の難度が重視され、厳しくジャッジされる新ルールの中、大幅減点なしのノーミス演技。点数が表示されると、姉弟2人で抱き合って感極まり、歓喜を爆発させた。
姉の友香は「ミックスデュエットで世界チャンピオンになれたことと、表彰台の頂点で君が代を2人で歌えたことが、もう今でも信じられないぐらい嬉しい。今、幸せです」と語れば、弟の陽太郎も「今、自分たちの首に金メダルが掛かっていることが信じられない。夢なんじゃないかって思うぐらい幸せ」と、喜びを噛み締めた。