ボンドロウソバ 史上初ノーシード女王 過去最低世界42位の下克上「信じられない」
「テニス・ウィンブルドン選手権」(15日、ロンドン)
女子シングルス決勝で、東京五輪銀メダルで世界ランキング42位のマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)が前回準優勝で第6シードのオンス・ジャブール(チュニジア)に6-4、6-4でストレート勝ちし、四大大会初優勝を果たした。ノーシードからの女王は大会史上初。優勝賞金235万ポンド(約4億3千万円)を獲得した。
ノーシードからの快進撃は止まらなかった。24歳のボンドロウソバが女子シングルスでは最も低い世界ランキング42位での大会制覇。テニス強国チェコの系譜をつなぐ栄冠でもあり「信じられない。自分を誇りに思う」と感慨深げに話した。
計7度のブレークポイントのうち6度をものにした。最後はボレーのウイナー(決定打)に、あおむけで顔を手で覆った。第1サーブとリターンの正確さでもジャブールを上回った。
2019年の全仏は準優勝、21年東京五輪では銀メダル。昨年は利き手の左手首の手術を受け、約半年をリハビリに費やした。ニューヒロインは「四大大会で勝てるなんて思いもしなかった」と心から喜んでいた。
◆マルケタ・ボンドロウソバ 1999年6月28日、チェコ出身。4歳でテニスを始め、17年4月にビール・ビエンヌ・オープンでツアー初制覇した。東京五輪で銀メダルを獲得。憧れは男子のロジャー・フェデラー(スイス)。左利き。172センチ。