佐藤陽太郎 メダルあと一歩の4位「現実は甘くなかった」 本命の混合デュエットで金目指す

 「アーティスティックスイミング・世界選手権」(19日、マリンメッセ福岡)

 アーティスティックスイミング(AS)で今大会で初実施された男子ソロ・フリールーティン(FR)決勝が行われ、佐藤陽太郎(18)=ジョイフルアスレティックク=が167・9709点で4位だった。女子ソロFR決勝は、乾友紀子(井村ク)が254・6062点で制し2大会連続2冠を達成した。飛び込みは、女子高飛び込み決勝で荒井祭里(JSS宝塚)が11位となり、24年パリ五輪代表を正式に決めた。男子3メートル板飛び込みは須山晴貴(日本水泳振興会宇都宮)が24位で予選敗退。

 男子ソロの舞台に初めての日本選手として、テーマ「エイリアン」を力強く泳ぎ切った。ただ混合デュエットに練習時間を割いたため、準備不足はいなめず。あと一歩表彰台に届かなかった佐藤陽は「現実はそんなに甘くなかった。予選以上に緊張して、いつの間にか終わっていた」と肩を落とした。

 「自分より2人、8人で(演技が)合った姿を見てほしい」と以前からソロに苦手意識はあったが、出場を決めたのは自国開催の大舞台だから。「めったに体験することができない機会。世界水泳が近づくにつれて注目や期待を実感した」。

 今季のルール改正でチーム種目に男子が2人まで起用可能になり、佐藤陽にもパリ五輪出場の可能性がある。ただ3つのチーム種目のうち、今大会の出場はアクロバティックルーティン(AR)のみ。代表入りするには「基礎のベースから上げたい」(川合真与コーチ)と技術面、体力面全てを磨いていかなければならない。

 今後のソロ出場には「前向きにはなれない感じではある…」とにごした佐藤陽。21日から始まる“本命”の混合デュエットFRへ「ソロとは見違えた僕を見ていただきたい。金を取って混合デュエットの絶対王者になれるように」。福岡の舞台を最高の結果で締める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス