平野美宇が4強入り 15歳張本美和を4-0ストレートで返り討ち「前回負けたので挑戦者の気持ちで」

 張本美和(手前)と対戦する平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 鋭いスマッシュを放つ平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 張本美和(手前)からポイントを奪い、ほえる平野美宇(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全農カップ東京大会」(22日、東洋大赤羽台キャンパス)

 第5回パリ五輪代表選考会として16人で争われた。女子準々決勝は、五輪代表選考ポイントで現在2番手の平野美宇(23)=木下グループ=が“15歳の大器”張本美和(木下アカデミー)と対戦し、4-0のストレートで撃破した。5月の平塚大会の雪辱を果たした。

 国内外で快進撃を続け、世界ランクも15位と急上昇している張本を返り討ちにした。平野は序盤からスピードあるボールをコースに決めて優位に立ち、若手ホープに反撃のきっかけをつかませないまま、ストレートで押し切った。5月の初対戦では苦杯を喫していた相手だったが、「前回負けていたので、挑戦者の気持ちでできたのが良かった。(今回の組み合わせで)当たると決まってから対策を考えて、それをしっかりできた」と振り返った。

 今月始めのWTTコンテンダー・ザグレブ大会では世界ランク1位の孫穎莎(中国)を破って優勝するなど勢いに乗っているが、「孫穎莎選手に勝ったからといって自分が世界ランク1位になったわけではない。立場は挑戦者で変わらない」と強調。準決勝は、五輪シングルス代表2枠を争っている伊藤美誠(スターツ)との直接対決となる。6月のノジマカップ決勝では勝っているものの「前回は前回で、今回は今回。挑戦者のつもりで、あまり色々考えず、内容に集中して、向かっていって勝てるようにしたい」と意気込んだ。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位(7月21日時点)

(1)早田ひな=497・5点

(2)平野美宇=312点

(3)伊藤美誠=275・5点

(4)木原美悠=228点

(5)佐藤瞳=185点

(6)長崎美柚=180点

(7)張本美和=170・5点

(8)芝田沙季=143点

 ※今大会の獲得ポイント…1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、16強=20点

 ◆卓球パリ五輪への道 日本協会が国内選考会を中心に独自に設定したポイントで争うパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まる。今後の対象大会としては、アジア選手権(9月・平昌)、杭州アジア大会(9月・中国)、第6回選考会(11月・大阪)、全日本選手権(来年1月・東京体育館)などが予定されている。

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