伊藤美誠、平野美宇撃破でV王手 1-3から劇的大逆転 パリ五輪“逆転切符”へも大きな1勝

 平野美宇(奥)との激戦を制した伊藤美誠(撮影・吉澤敬太)
 準決勝で伊藤美誠(手前)と対戦する平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 平野美宇を破り、応援団からの大歓声に感激する伊藤美誠(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全農カップ東京大会」(23日、東洋大赤羽台キャンパス)

 第5回パリ五輪代表選考会として16人で争われた。女子準決勝は、五輪代表選考ポイントで現在3番手の伊藤美誠(22)=スターツ=が同2番手の平野美宇(木下グループ)との直接対決で、1-3の劣勢から4-3と劇的な逆転勝利。優勝に王手を懸け、決勝は早田ひな(23)=日本生命=と対戦する。

 1時間を超えるフルゲームの死闘を制すと、笑顔で両拳を握った。伊藤は、絶好調の平野のキレのあるボールに押されて1-3と後が無くなったが、ラリーの中でも強気の強打や、台上技術で緩急も交えるなど、引き出しを使って徐々にペースを掌握。最終ゲームまで持ち込み、8-10と先にマッチポイントを握られたものの、そこから意地の4連続ポイントで大逆転した。

 五輪シングルス2枠を巡り、2番手争いを演じているライバルとの直接対決を制し、逆転切符に向けても大きな1勝を挙げた。

 平野は今月初めのWTTコンテンダー・ザグレブ大会で世界ランク1位の孫穎莎(中国)を破って優勝するなど絶好調。伊藤は6月のTリーグ個人戦ノジマカップ決勝で対戦し、3-4と惜敗していた。伊藤は前日の試合後、準決勝に向けて「思い切って、挑戦者の気持ちでいく。(準々決勝で)張本(美和)選手にほとんど点を取らせず、乗りに乗っている選手なので。自分自身が上をいけるように、平野選手をどうやったら超せるかを考えてやっているので、超せたらいい」と闘志を燃やしていた。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位(7月21日時点)

(1)早田ひな=497・5点

(2)平野美宇=312点

(3)伊藤美誠=275・5点

(4)木原美悠=228点

(5)佐藤瞳=185点

(6)長崎美柚=180点

(7)張本美和=170・5点

 ※今大会の獲得ポイント…1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、16強=20点

 ◆卓球パリ五輪への道 日本協会が国内選考会を中心に独自に設定したポイントで争うパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まる。今後の対象大会としては、アジア選手権(9月・平昌)、杭州アジア大会(9月・中国)、第6回選考会(11月・大阪)、全日本選手権(来年1月・東京体育館)などが予定されている。

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