パリ五輪争い3番手の伊藤美誠、2番手平野美宇との差縮め追走 早田ひなは優勝で独走キープ 15歳張本が5番手浮上
「卓球・全農カップ東京大会」(23日、東洋大赤羽台キャンパス)
第5回パリ五輪代表選考会として16人で争われた。女子は選考レース首位の早田ひな(日本生命)が、伊藤美誠(スターツ)に4-0で完勝し優勝。2番手と205・5点差となる597・5ポイントと独走状態を強め、初の五輪切符にまた一歩近づいた。
選考ポイント3番手の伊藤美誠(スターツ)は、準決勝で同2番手の平野美宇(木下グループ)との直接対決を4-3で制した。優勝は逃したものの、大会前から平野との差を10点縮め、26・5点差とした。
国内外で躍進している15歳の張本美和(木下アカデミー)は、今大会は準々決勝で平野に敗れるなど6位に終わった。ただ、4番手の木原美悠、6番手だった長崎美柚(ともに木下グループ)、5番手だった佐藤瞳(ミキハウス)が相次いで初戦敗退となった影響もあり、5番手に浮上した。
◆今大会終了時点でのパリ五輪代表選考ポイント女子上位(カッコ内は大会前の順位)1(1)早田ひな=497・5点
2(2)平野美宇=392点
3(3)伊藤美誠=365・5点
4(4)木原美悠=248点
5(7)張本美和=220・5点
6(5)佐藤瞳=205点
7(6)長崎美柚=200点
8(8)芝田沙季=183点
9(12)大藤沙月=160点
◆卓球パリ五輪への道 日本協会が国内選考会を中心に独自に設定したポイントで争うパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まる。今後の対象大会としては、アジア選手権(9月・平昌)、杭州アジア大会(9~10月・中国)、第6回選考会(11月・大阪)、全日本選手権(来年1月・東京体育館)が予定されており、年末までのTリーグの個人成績もポイント化される。