横審が大関決定的の豊昇龍に期待感 山内委員長「横綱への道を切り開いたのではないか」新入幕で大健闘の伯桜鵬も高評価
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が24日、東京・両国国技館で開かれた。
名古屋場所で初優勝を飾った関脇豊昇龍(立浪)について山内昌之委員長(東大名誉教授)が言及。直近3場所33勝で大関昇進を決定的にしたことに「負け越しをしそうな時にも今まで負け越しをしないでいた。そういう粘りというもの、1回のチャンスをものにする力を感じた。言ってしまえば横綱への道を切り開いたのではないかと、そういう評価は出ました。そういう条件、そういう基盤を作ったとは言えるんじゃないか」と早くも、将来の綱とりへの期待感を寄せた。
また、新入幕で11勝4敗と優勝争いに絡み、敢闘賞、技能賞に輝いた伯桜鵬(宮城野)については「横審委員長の仕事とは外れてしまいますが、私たちが相撲を見ているということは、有望な力士たちがいかにして昇進して、三役となって将来横綱になるという部分で相撲を見ている。そういう点で言えば、新入幕力士が幕内優勝を争うということは非常に歓迎されること。大型新人が出てきたなと。やはりスター性があって、堅実であり、相撲もうまい。そして、興行的に他のスポーツになるべく引けを取らない、ある種のスター性を持つ。落合改め伯桜鵬に対する評価は会議でも高いものがあります」と、高く評価した。