32歳・鈴木聡美が決勝へ 12年ロンドン五輪のヒロイン 地元福岡で躍動 14年ぶり自己新も「まだまだできるんだぞと」

 女子100M平泳ぎの決勝に駒を進めた鈴木聡美=マリンメッセ福岡(撮影・中田匡峻)
女子100M平泳ぎ準決勝、力泳する鈴木聡美=マリンメッセ福岡(撮影・中田匡峻)
女子100M平泳ぎ準決勝を終え、予選よりも驚きの表情が増した鈴木聡美は決勝に進出=マリンメッセ福岡(撮影・中田匡峻)
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 「競泳・世界選手権」(24日、マリンメッセ福岡)

 女子100メートル平泳ぎ準決勝が行われ、12年ロンドン五輪で3つのメダルを獲得した鈴木聡美(32)=ミキハウス=が、1分6秒31の全体8位で決勝に進んだ。21年東京五輪代表の青木玲緒樹(ミズノ)は1分6秒32の9位で敗退となった。

 鈴木が地元・福岡の大舞台で予選から躍動した。09年の日本学生選手権で、当時の日本記録を更新した自己ベスト(1分6秒32)を14年ぶりに更新。準決勝でも力強い泳ぎを見せて、8位に滑り込んだ。「非常にうれしい。どこまでいけるか、決勝に行けるかも分からない。とにかく自分の力を出し切ろうという思いで臨んだ」と笑顔で振り返った。

 イメージしたのは「近年で一番よかった」と語る18年アジア大会の泳ぎ。前日の夕方頃から携帯に保存されていた動画を見返し、この日の試合前も感覚をすり合わせながらウオーミングアップを行った。「波に乗っている泳ぎ、リズミカルな泳ぎが再現できた。これまでやってきたことがつながってきた」と会心の汗を拭った。

 ロンドン五輪をわかせたヒロインも今や32歳。ただそれでも5年ぶりの代表復帰、さらに決勝レースに駒を進め、成長を印象づけた。「年齢は関係ない。やってきたことは間違っていなかった」と胸を張り、25日の決勝へ「私はまだまだできるんだぞと。五輪メダルはあるけど過去は過去。フレッシュな気持ちで臨みたい」と気を引き締めた。

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