女子100平泳ぎ・鈴木聡美 全体8位で決勝へ 32歳衰え知らず 「どこまでいけるか」
「競泳・世界選手権」(24日、マリンメッセ福岡)
女子100メートル平泳ぎ準決勝が行われ、12年ロンドン五輪で3つのメダルを獲得した鈴木聡美(32)=ミキハウス=が、1分6秒31の全体8位で自身初の決勝に進んだ。青木玲緒樹(ミズノ)は9位で敗退。同200メートル個人メドレー決勝は、21年東京五輪2冠の大橋悠依(イトマン東進)が2分11秒27で6位だった。男子100メートル背泳ぎ予選では、8大会連続出場の入江陵介(イトマン東進)が初の予選敗退となった。
“聡美スマイル”がさく裂した。鈴木は予選から好タイムを連発。18歳で記録した自己ベスト(1分6秒32)を14年ぶりに更新すると、準決勝でも力強い泳ぎを見せて全体8位で決勝に滑り込んだ。「どこまでいけるか、決勝に残れるか。自分の力を出し切ろうと思って泳いだ」。地元・福岡の声援を背中に受け、力に変えた。
ロンドン五輪で3つのメダルを獲得したヒロイン。今大会に向けては本命50メートル平泳ぎに向けて主にスピードを強化し、それが100メートルにも生きた形だ。
「年齢は関係ない。やってきたことは間違っていなかった」。25日の決勝へ「私はまだまだできるんだと。五輪メダルはあるけど過去は過去。フレッシュな気持ちで臨みたい」。衰え知らずの32歳が地元に勇姿を焼き付ける。