東京五輪2冠の大橋悠依 準決よりタイム落とし6位「悔しい」 パリ五輪へ「不安要素をつぶしていきたい」
「競泳・世界選手権」(24日、マリンメッセ福岡)
女子200メートル個人メドレー決勝で、21年東京五輪2冠の大橋悠依(27)=イトマン東進=が2分11秒27で6位に終わった。同100メートル平泳ぎ準決勝は、鈴木聡美(ミキハウス)が1分6秒31の全体8位で自身初の決勝進出を決め、青木玲緒樹(ミズノ)が9位で敗退。男子200メートル自由形準決勝で松元克央(ミツウロコ)は全体8位のタイムで他の1選手と並び、スイムオフに敗れて決勝進出を逃した。同100メートル背泳ぎ予選では入江陵介(イトマン東進)が初の予選敗退となった。
大橋が6位に終わった。序盤から海外勢に後れを取り、ターンするたびに差を広げられた。準決勝よりもタイムを落とし「悔しい」。ただ東京五輪が無観客だっただけに、国内開催の声援を受けて涙する姿も。「生涯の中でこんなに声援の中で泳ぐことができたのは幸せ」と感極まった。
東京五輪で輝いた2冠。そこからはモチベーション維持が難しかった。どの大会も“五輪女王”として見られる日々。精神的に追い詰められ、準決勝に終わった前回大会も「決勝にいくぞ」と思うことさえできなかった。
ただ今回の決勝で声援の力を実感し、パリ五輪へ向けて気持ちも高まってきた。「自分的にすごくいい状態で終われた。来年へ不安要素をつぶしていきたい」。残り1年。ここからギアを上げ、強さを取り戻していく。