ロシア除外、9競技団体が継続 パリ五輪1年前で分断構図
【パリ共同】ロシアの長引くウクライナ侵攻を受け、パリ五輪での実施32競技のうち陸上のほかサッカーやバスケットボールなど団体競技を中心に国際競技連盟(IF)の9競技団体が、ロシアについて国際大会からの除外を継続していることが25日、共同通信の調べで分かった。パリ五輪開幕まで26日で1年。3月の国際オリンピック委員会(IOC)による勧告に応じて20団体以上はロシア復帰を容認または検討中で、分断の構図が鮮明になった。
ロシア復帰を巡っては欧州の各国政府から批判が噴出し、ウクライナ政府も反発してロシア勢が参加するパリ五輪予選のボイコット方針を表明。IOCはロシアと侵攻を支援するベラルーシ勢のパリ五輪出場可否を保留しているが、判断を委ねられた競技団体でも混迷の深さが露呈した形だ。
昨年2月の侵攻開始後、IOCは両国選手の国際大会除外を各IFに勧告。しかし今年1月に方針転換し、3月に個人資格の「中立」選手に限定することなど諸条件をIFに提示して復帰を促した。