“ワタガシ”渡辺&東野ペア逆転初V 日本勢初!大会混合ダブルス制覇 「『歴史をつくるぞ』とコートに入った」

 渡辺勇大(左)と東野有紗
 混合ダブルスで初優勝した渡辺勇大(左)、東野有紗組
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 「バドミントン・ジャパンオープン」(30日、国立代々木競技場)

 各種目の決勝が行われ、混合ダブルスは東京五輪銅メダルで世界ランク2位の“ワタガシペア”こと渡辺勇大(26)、東野有紗(26)組=BIPROGY=が同3位のデチャポン・プアヴァラヌクロー、サプシリー・タエラッタナチャイ組(タイ)に2-1で逆転初優勝した。日本勢の同種目制覇は大会初。男子ダブルスでは、保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸)が21年東京五輪金メダルの台湾ペアに0-2で敗れた。

 1時間6分の大激戦の末、逆転初優勝を決めた“ワタガシ”を、観客の大きな拍手が包んだ。渾身(こんしん)のガッツポーズを決め、感極まった渡辺は「『歴史をつくるぞ』とコートに入った。劣勢の場面もたくさんありましたけど、最後まで諦めずにプレーした結果」と誇らしげ。東野もコートに寝そべって喜びを爆発させた。

悪い流れ切る

 悪い流れは2人で断ち切った。第1ゲームは序盤でリードしたが、7連続ポイントされるなど中盤から苦戦し、逆転で奪われた。後がない第2ゲームは「どれだけ息があがっていても声をかけた」と渡辺。コミュニケーションを取り続け、互いの動きや役割などを確認し続けた。「お互いの体力を多少削ってでも大事だった」というように、これが第2、第3ゲームの奪取へとつながった。

 準優勝だった昨年大会と同カードでの決勝でリベンジを果たし、同大会同種目で日本勢初Vの快挙も果たした。24年パリ五輪代表レースは5月に始まっており、負けられない大会が続く。「一試合一試合、一大会一大会を大事にして、パリでいい結果が残せたら」と東野。着実に成長する“ワタガシ”が、来夏の夢舞台でさらなる歴史をつくる。

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