池江璃花子 2024年パリ五輪へ「いい刺激になった」 アンカーで6位「自分的には満足した8日間になった」

 レースを終え、笑顔を見せる池江璃花子(撮影・中田匡峻)
 閉会式後、笑顔の池江璃花子
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 「競泳・世界選手権」(30日、マリンメッセ福岡)

 池江璃花子(23)=横浜ゴム=が今大会最後の出場種目となる女子400メートルメドレーリレー決勝で日本のアンカーを任されたが、6位に終わった。同50メートル平泳ぎ決勝は鈴木聡美(ミキハウス)が30秒44で7位。同400メートル個人メドレー決勝は初出場の成田実生(金町SC)が4分42秒14で8位だった。男子400メートルメドレーリレー決勝で日本は6位に終わった。新型コロナによる2度の延期を経て開催した22年ぶりの自国大会。日本は金0、銀0、銅2の計2個と21世紀過去最低のメダル獲得数で閉幕した。

 池江の23年夏が終わり、同時にパリ五輪へ向けた勝負の1年が始まる。400メートルメドレーリレー決勝。白井、鈴木、相馬とつなぎ、池江はアンカーとして6番手で飛び込んだ。午前中の予選後、決勝はメンバー外となる話がチーム内に出たが、「出るなら絶対に予選よりタイムを上げてやろう」。強い気持ちで懸命に腕を回し、予選より0秒27短縮。順位を守り切った。

 国際大会で復帰後最多の8日間計13レースを消化した。「最後の最後しんどかったし、気持ちも体も完璧じゃなかった。けどチームのために頑張りたいと思えた。自分的には満足した8日間になった」。レース後は輪になって抱き合い、充実した表情で自国開催の大舞台を締めくくった。

 非五輪種目の50メートルバタフライに注力した今季。9月のアジア大会後は五輪に採用されている100メートル種目に軸足を移す。「東京五輪から2年後のこの試合はいろんな意味で環境が違って、経験したことない経験ができたりとか、いろんなことを学ぶことができた。この緊張感を自分のものにすれば安心できる材料になる。来年のパリ、その先にいい刺激になった」。3大会連続の出場がかかる来年の夢舞台。また一つ成長した池江が、曇りのない瞳で来年を見据えた。

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