アメフト部員の大麻所持疑惑 日大側 寮内で発見報道を否定「現時点では違法薬物が発見されたという事実は確認できていない」
アメリカンフットボール部の強豪、日大の部員が寮内で大麻を不法所持していた疑いが浮上している問題で、日大は2日、一部で報じられた部の寮内で違法薬物が発見されたという点について「現時点では本学アメリカンフットボール部の寮内において、違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」と、否定した。
大学側は現在監督・コーチ、退部者を含めた部員全員を調査中。日大の広報課はデイリースポーツの取材に対し「現在、本学ではアメリカンフットボール部の寮内での問題について、大学独自に聞き取り等の調査を実施中であり、同部の全体練習を控えております。調査の結果、犯罪の事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」と回答した。警察にも相談しており、7月22日には同部の保護者会を開いて同日時点での確認事項を報告したという。
現在、部は全体練習を含めた活動を休止している。2日朝にはまばらに寮を出入りする部員が見られた。本紙の取材に応じた部員は「周りにやっている人はいない。なんでそういう話が出ているのか分からない」と、報道に困惑している様子だった。
日大アメフト部は大学王者を決める甲子園ボウルで21度の制覇を誇る。2018年には関学大との定期戦で発生した「悪質タックル」が社会問題化。再建に尽力した前監督が21年夏に退任し、昨季まで2季連続で関東大学リーグ1部上位「TOP8」で8チーム中7位と苦戦している。