霧島 大関以上の“特権”使わず 国技館への徒歩通勤継続を宣言 部屋から徒歩2分 ファンからの声援「力になる」

 大相撲の夏巡業が3日、茨城県龍ケ崎市で行われ、大関霧島(陸奥)が今巡業4日目で初めて相撲をとる稽古を行った。若元春との三番稽古(同じ相手と続けてとる)で5勝1敗。「しっかり体を作って、今日から稽古をやると前から考えていた」と明かした。

 夏場所後に大関に昇進してから初めての巡業。拍手や声援の大きさに「一つ番付が上がるだけで、こんなに違うんだ」と看板力士の地位を実感した。名古屋場所後には、モンゴルで同じ柔道クラブに通っていた後輩の豊昇龍も新大関に。「小さい時から一緒にやっていた。うれしかった」と喜び「2人で引っ張って、これから稽古をやっていきたい。そのうち、2人で三番稽古をやろうと思っている」と、さらに切磋琢磨(せっさたくま)を続けていくという思いを口にした。

 大関以上は、両国国技館の地下駐車場を使用しての場所入りが可能となるが、陸奥部屋から国技館まで徒歩2分の霧島は「歩いて行くのが一番近い」と、秋場所以降も徒歩通勤の継続を宣言。「お客さんから『頑張れ』って。一つ一つがものすごい力になる。パワーをもらいたいので」と、ファンの応援を受けることを優先する考えだ。

 名古屋場所では、右肋骨(ろっこつ)を痛めて初日から3日間休場し、6勝7敗2休で負け越し。秋場所(9月10日初日、両国国技館)をいきなりかど番で迎える。オーバーワークが負傷の原因とみられているだけに「前みたいにやりたいけど、疲れていたらちゃんと休みをとって、やるときはやって」と今後は調整ペースも配慮。「あんまりかど番とかは思わないで、いつも通りにいった方がいい。大関なので、もちろん自信を持って」と、自然体で臨むことをポイントに挙げた。

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