日大・林真理子理事長は沈黙 アメフト部学生寮で家宅捜索、大麻所持疑いか 前日は違法薬物発見を否定
アメリカンフットボール部の強豪、日大の部員が寮内で大麻を所持していた疑いが浮上している問題で、警視庁は3日、東京都中野区の同部学生寮を家宅捜索した。午後1時頃に捜査員が寮に入り、捜索を終えて出てきたのは5時間後の6時頃。押収品とみられる紙袋などを手に持って引き上げたが、用意していた段ボールは使わなかった。
また、日大の林真理子理事長は報道陣の取材には応じず、午後7時50分頃に車で日大本部を後にした。前日には報道各社に対し「寮内において、違法薬物が発見されたとの事実は、確認できておりません」と否定する声明を出していた。現在、部は全体練習を含めた活動を休止している。
大麻所持疑惑で、大学は同部の監督・コーチ、退部者を含めた部員全員に独自の聞き取り調査を行っており、7月22日には保護者会を開いて経過を説明。警察にも相談しており「犯罪の事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」と回答した。
日大アメフト部は大学王者を決める甲子園ボウルで21度の制覇を誇る。2018年には関学大との定期戦で発生した「悪質タックル」が社会問題化。再建に尽力した前監督が21年夏に退任し、昨季まで2季連続で関東大学リーグ1部上位「TOP8」で8チーム中7位と苦戦している。