日大アメフト部の寮を警視庁が家宅捜索 部員が大麻、覚醒剤所持か 林真理子理事長は無言

 日本大アメリカンフットボール部員が大麻を所持した疑いがあるとして、警視庁薬物銃器対策課は3日、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで同部の寮(東京都中野区)を家宅捜索した。捜査関係者によると、寮で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤が見つかっていた。警視庁は入手経路を捜査する。また、日大の林真理子理事長(69)は報道陣の取材には応じず、日大本部(東京都千代田区)を後にした。

 5年前の悪質タックル問題が記憶に新しい中、日大アメフト部を巡ってまた激震が走った。

 部員が違法薬物に関与したとの情報が寄せられ、大学側が7月に寮を調べて植物片と錠剤を発見。相談を受けた警視庁が同月19日ごろに押収して鑑定したところ、植物片は大麻で、錠剤には覚醒剤成分が含まれていることが判明した。いずれも少量とみられる。大学側は部員や退部者、監督、コーチら指導者を対象に聞き取りなどの調査を実施。日大広報課は寮の捜索を受け「捜査に全面的に協力する」とコメントした。

 学生寮では午後1時から家宅捜索が行われ、約5時間後に押収品とみられる紙袋などを手に持った捜査員が出てきた。衝撃の展開となったが、林理事長は日大本部に集まった多くの報道陣を避けるように、午後8時前に車で去った。2日には報道各社に対し「寮内において違法薬物が発見された事実は確認できていない」と否定する声明を出していたが、急転直下の事態に対応が迫られる。

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